み~つけた!【文部省選定】
「み~つけた!」の概要
- 作品名
- み~つけた! 【文部省選定作品】
児童向け人権啓発アニメーション(18分)平成13年度 - 企画
- 北九州市・北九州市教育委員会
- 制作
- 株式会社アクシス
- 配給
- 東映株式会社 教育映像部
- 販売価格(消費税別)
- DVD/VHSビデオ 55,000円(学校価格25,000円)
視点
- 命の尊さ
- 互いを認め合うために必要な自己表現
- 「自分や友だちのよさ」を見つけることにより、互いに自信を持って生きていくことの素晴らしさ
- 学級集団の協力・協調の大切さ
制作のねらい
近年、子どもたちを取り巻く環境の変化によって、子どもの「生きる力」の希薄化が問題となっています。「どうせ自分なんか・・・」と劣等感を持ち、自分に自信の持てない(大切にできない)子どもが増えていると言われています。これは、子どもたちが「生きることの素晴らしさ」を実感できないところにその一因があるのではないでしょうか。
子どもたちが集団内における他人とのかかわりの中で、自己の存在が認められ、相手の存在を認めることができれば、そのことが自分で自分を認めることとなり、「生きることの素晴らしさ」を実感できる契機となるのではないでしょうか。
このアニメーションでは、お互いを認め合うことの素晴らしさや、そのためには自己表現(コミュニケーション)することが大切であることなどを描くことで、「生きることの素晴らしさ」や「命の尊さ」について考えていただきたいと思います。
あらすじ
2学期の始業式の日、飼育委員会の当番になった4年2組に俊平が転校してくる。
隣の席になった真樹は、思ったことをうまく表現できない内向的な性格で、クラスのみんなから無視されていた。
そんな真樹をおもしろ半分で飼育委員長に祭り上げるクラスメート。俊平も副委員長を押し付けられるが、みんなは何かと口実を作っては飼育当番をさぼる。何も言わず黙々とウサギの世話をする真樹を見ながら、俊平は「どうして何も言わないんだろう」と不思議に思う。
ある日、ウサギが一匹死んでしまい、真樹と俊平はみんなから責められる。責任を感じて、ますます熱心にウサギの世話をするようになる真樹。
「自分がウサギを守らなければ」と決意した真樹の中で、何かが少しずつ変わりはじめる。
しかし、赤ちゃんウサギを抱こうとしたクラスメートを厳しく制したことが誤解を呼び、再び真樹はみんなからつまはじきにされてしまう・・・。
鑑賞にあたって
子どもたちは、日々の学級や学校生活に「安心感」を持ち、仲間と共に自分のよさを発揮しながらいきいきと活動し、成長していくことが大切です。 受容してくれる仲間の存在は、一人ひとりの子どもの人権を守る基礎であり、「自立と共生」を育成する上で欠くことは出来ません。 クラスの中で「どうせ自分なんか・・・」と劣等感をもち、疎外感の中で、自分の言いたいこともはっきり自己主張できない主人公の少女。転校生の少年は、そんな少女とクラスメートの関わりをもどかしく思い、自らの体験を元に「自分の言葉で表現することの大切さ」を訴えます。 それぞれの見方考え方が変わり、見つけた大切なもの。 それは、一体何だったのでしょうか。学級で考え話し合ってみてください。